■ 2015年心に残った10の作品

今年もいよいよ終わりますね。この1年たくさんのいい小説と出会いました。心に残っている10の作品を挙げてみたいと思います。初出掲載紙の号数をあげ、単行本が出ているものは出版社名をあげています。「これ、よかったよね」とか、「これも読んだら」というのがありましたら、ぜひ教えてください。


  1. 天埜裕文「白よりやさしくてつめたい」(『すばる』8月号)
  2. 川上未映子「苺ジャムから苺をひけば」(『新潮』9月号)
  3. 坂上秋成「夜を聴く者」(『文藝』春号)
  4. 島本理生『夏の裁断』(文藝春秋社)
  5. 多和田葉子(編訳)『カフカ』(集英社文庫)
  6. 津村記久子「牢名主」(『群像』4月号)
  7. 星野智幸『呪文』(河出書房新社)
  8. 舞城王太郎『淵の王』(新潮社)
  9. 村田沙耶香『消滅世界』(河出書房新社)
  10. 綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』(講談社)
 川上未映子さんの「苺ジャムから苺をひけば」(『新潮』9月号)は、『あこがれ』(新潮社、2015)に収録されています。小学生の麦くんとヘガティーの成長を描く作品で、二人がたいへん可愛くてよいです。

 

 もうひとつ。ずっと忘れないでいたいと思う言葉がありました。小野正嗣さんの芥川賞受賞スピーチ「与え、与え、なおも与え」(『群像』4月号)です。全文が文藝春秋の「本の話Web」で読めます。→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3453